経営者も、従業員も、100%納得できる人事制度のつくり方をお伝えします!

連載コラム 「人事制度は業績向上の仕組みだ!」600社を超える企業の人事制度づくりを支援してきた、株式会社ENTOENTO代表取締役 松本順市氏が、これまでの経験をもとに、業績向上に繋がる人事制度をつくるヒントをご紹介するコラムです。
松本順市氏:連載コラム「100社をコンサルして気づいた大失敗」

魚屋に勤めていた当時、地域の中小企業の経営者を集めた勉強会の事務局を務めていたこともあって、中小企業の経営者が人事制度で悩んでいることを知っていました。ですからこの仕組みを他の中小企業に広めたいと思い、独立をしました。

ところがコンサルタントを始めて10年経ち、ちょうど人事制度づくりの支援社数が100社くらいになったとき、驚くべき発見をしたのです。

人事制度とは評価と賃金を決める仕組み。

そのようにすべての支援先企業の経営者が誤解していたのです。

「アチャー!」

私は頭を抱えました。

これでは、時間と費用をかけて人事制度をつくる意味がありません。

人事制度が完成すると、経営者は「これで楽になった」と喜んでくれました。
社員の評価基準をつくれば、「これで社員を指導できる」と元気になってくれました。

ところが、どうも運用がうまくいかないのです。
なぜかと考え抜いた末に、私の考える人事制度と、一般的な人事制度のギャップにようやく気づいたのです。

私は、人事制度は社員のためにつくるからこそ、業績向上することができると当たり前のように思っていました。しかし経営者はそうは思っていなかったのです。

ですからつくってそこで終わり。人事制度は「あなたはこれだけの評価だからこれだけ支払います」と決定するだけの仕組みにすぎず、社員の疑問や質問は一切受け付けません。もちろん社員の声をもとに改善がないどころか、どのように評価や昇給・賞与、昇進昇格が決まるのか、基準もオープンにされることはなく、社員は関心が持てません。

そんな仕組みで社員が成長するはずがありません。

結果として、運用も途中でストップです。

大切な費用をかけてもらって、人事制度づくりに失敗していたのです。
そんなことも知らずに、人事制度づくりに邁進していたのです。

今でこそ成功率日本一、指導企業数も日本一ですが、おそらく、人事制度づくりの失敗数でも、私が日本一でしょう。私の暗い過去です。